鉄塔本数13本、ネット13枚。

SKGのフィールドはこれらによって囲われている。

近隣に住宅などが多い都市部にあるゴルフ練習場のほとんどが、ボールが外に飛び出さないようにすることを運営課題の上位に位置付けて日々闘っている。

住宅街の中にある練習場などは、いわゆる「鳥かご」と呼ばれるネットで箱形に覆われた形を採用しているところも多い。

SKGも周辺に学校や民家があるため、場内放送による注意喚起を徹底しているが、それでもいかにも飛ばしそうな雰囲気の方が2階打席に入った時には、スタッフがそれとなく注視するようにしている。

長年練習場で仕事をしていると、そういった勘のようなものも身についてくるものだ。

過去には、若手時代の元ベイスターズの某有名プロ野球選手(現ソフトバンク)が、所属のレッスンプロから「君、飛ばしそうだから気をつけて」と注意を受けたこともあった。

話は施設に戻るが、

正面鉄塔、高さ30〜40メートル
側面鉄塔高さ、50メートル
側面打席前鉄塔、高さ40メートル
三角ネット鉄塔、高さ15メートル

これらの大きな鉄塔は、当然のことながら構造計算によって基礎から安全に作られているが、万が一のことがあっても、打席や近隣の住宅等には絶対に倒れず、フィールド内部側に向かって倒れる仕組みになっている。

ネットには計測系が設置されていて、強風が吹いた際には自動で下がる仕組みになっている。ネットが上がったままだと、破れてしまうリスク以外にも、風に煽られ船の帆のような状態になり、鉄塔にもダメージを与えてしまう。
自動で降りる前に突風などに襲われた場合には、鉄塔に影響がかかる前に、ネットが破れる計算だ。

もちろん、日々の管理は手動で行っている。台風の予報が出たりすると、スタッフは天気予報に張り付け状態となり、早め早めの判断で営業を休止させていただくこともある。夜中に集まって作業や災害に備えることも少なくない。
お客様にはご迷惑をおかけすることになってしまうが、安全第一ということでご理解いただいている。

SKGは年中無休365日の営業を掲げているため、今時期のようなベストシーズンだけでなく、特に台風、大雪などの時期は場内管理に細心の注意が必要となるが、いつでもお客様に安心して練習を楽しんでいただくため、しっかりと場内を守っていきます。